ザ・ヒロサワ・シティ会館

いま人気のピアニスト松田華音さんとチェリスト遠藤真理さん、このお二人とのトリオ・コンサート！私はとても楽しみにしてきました。
このトリオの曲目に選んだのが、名曲メンデルスゾーンのピアノ・トリオです。
冒頭、美しいチェロの朗々としたメロディー、さらにピアノが主役と言われる名曲、ピアノと私達二人の弦楽器がどのように交わっていこうかと、私は今からとてもワクワクしています。
ヴァイオリンの高音のメロディーや時に静かに支えていく場面も、それぞれをどうぞお楽しみくださいませ。
前半は各々の演奏もあります。
私は普段弾かない隠れた名曲、イザイの作品を皆さまに是非聴いていただきたくてプログラムに入れました。
３つの楽器が織りなす色とりどりの楽曲を、是非ご堪能ください！ 
 
千住真理子

皆様、こんにちは。
ピアニストの松田華音です。

この度初めて茨城県の水戸市で演奏させていただけますことをとても嬉しく思います。遠藤真理さんとは今年のNHKニューイヤーオペラコンサートをはじめ今回が3度目の共演になりますが、千住真理子さんとは今回初めてご一緒させていただきます。素晴らしい演奏家の皆様と共演できる機会をいただけてとても感謝しております。
今は積極的に取り組みたいジャンルとして室内楽は私の中でとても大きな存在になっているのですが、これまではあまり機会がなくメンデルスゾーンのトリオを演奏するのは実は今回で2度目になります。ホールの響き、共演する方々、そして自分自身の変化の影響を受け音楽がどう変わるのか今からとても楽しみです。
ソロ曲は私が長年住んでいたロシアの作曲家であるラフマニノフの小品にいたしました。1曲目はラフマニノフの大好きな花でもある「リラの花」。この曲はラフマニノフによる自作の歌曲のアレンジメントでもあるので、まず彼の「声」を感じていただくにはピッタリだと思い選曲いたしました。2曲目の「赤ずきんちゃんと狼」は普段あまりラフマニノフを聴かれない方でも、タイトルからイメージが湧き、ラフマニノフ特有の音の数の多い少し複雑な音楽であっても聞きやすいのではないかと思いました。『楽興の時』の第6曲は有名な曲なので、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。3曲ともまったく異なるイメージの曲なのでラフマニノフの世界を様々な角度から感じていただきたいという気持ちで選ばせていただきました。
様々な作曲家の様々な世界観を楽しんでいただけますと嬉しいです。
皆様とお会いできますことを心より楽しみにしております。

水戸のみなさま、こんにちは。
9月1日のコンサートでは、前半はそれぞれのソロを並べ、後半はトリオの名曲メンデルスゾーンをお聴きいただきます。

千住真理子さんとは、実は今までに何度かご一緒させていただきました。
いつも気さくで、優しい大先輩の千住さん。演奏はたっぷりと歌心が響き渡り、心をわしづかみにされてしまいます。素晴らしい楽器から奏でられるメロディはホールの隅々にまで届く事間違いありません。
ピアノトリオではメンデルスゾーンの名曲を美しいハーモニーで歌いあげられるよう、付いて行きます！という気持ちで演奏したいと思います。

松田華音さんはソリストとして10代の頃から大人気で、まさか室内楽までこんなに素晴らしいとは嬉しい驚きでした。今年は年始からNHKニューイヤーオペラで共演（私たちは幕間にアルボ・ペルトの鏡の中の鏡で出演）、春には室内楽でもご一緒する機会があり、今年は早くも３回目の共演となります。美しく華やかな音色が、とにかく変幻自在に空間を埋め尽くしてくださいます。

さて、前半では私は松田華音さんとシューマンのアダージョとアレグロを演奏します。
私、大好きな曲なんです。
今から共演できると思うとぐふふ‥となってしまいます。

楽しいコンサートになるだろうなぁ、と今からワクワクしてしまいます。
お楽しみいただけますように‥

遠藤真理