偕楽園は「日本三名園」の一つで、「民と偕に楽しむ」遊園として水戸藩第九代藩主徳川斉昭が造ったものである。入場料が無料なのは意外と知られていない。広い庭園に入ると学生の頃友達とワイワイ騒ぎながら散策した想い出が蘇った。久しぶりの機会だから好文亭にも入館した。松の間、梅の間、竹の間など襖に絵が描かれている部屋があり、江戸時代に思いをはせた。また、三階(楽寿楼)からの千波湖の眺めは格別である。偕楽園は梅祭りの時期は多くの種類の梅の香と沢山の観光客で満ち溢れるが、その時期を外せば落着いた気分が味わえる格好の散策場所である。