秋海棠は中国南部、マレー半島が原産地といわれ、日本には江戸時代初めに入ってきたと言われています。耐寒性の球根性の多年草で秋を象徴する花の一つです。
葉は左右の大きさが違う独特のハート型をしており、その脇から紅色の細かくたよりなげな茎に花柄を垂らし、花径3cmほどのピンクや白の花を咲かせます。どこか繊細な雰囲気を漂わせ、楚々とした草姿は和風庭園にもよく似合います。その風情から昔は泣きぬれた美女の形容に用いられましたが、実際は丈夫で、一度植えると次々に株が殖え、ほとんど手がかかりません。
楚々とした風情と力強さを絵にできたら、と思っています。