茨城県立県民文化センター

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リーフレットミュージアム

2015年1月 ふるさとだより 「万両」

万両
 家の庭には冬になると万両がたくさん赤い実をつける。田舎の庭師が、鶏小屋や物置のあった雑然とした庭を、田の畦にあった梅や、もともと庭の別の場所にあった松と、どこからか持ってきた色々な庭木と共に植えて築山を作り、こじんまりとした割と良い日本庭園にした。彼は、この庭がよほど気に入っていたらしく、よく家に来ては眺めて自慢げであった。しかし、この庭、素人では手入れができず、作った庭師が亡くなってからは、別の庭師にたのんで毎年剪定してもらっている。庭木の下には、たくさんの万両があるが、当然、支払いには使えず費用は出ていくばかりで。一両10万円として万両で10億か。それが、ぞろぞろあるから…。正月ということで、話だけは大きくしてみた。
作家紹介
宇留野 信章(うるの のぶあき)
茨城大学教育学部 中学校教員養成課程 美術科卒業。茨城県立太田第一高等学校、茨城県立水戸商業高等学校、茨城県立山方商業高等学校、茨城県立佐和高等学校、茨城県立水戸第二高等学校にて芸術科美術担当として勤務。水戸市展、茨城県展、一陽展に出品。1992年 第38回一陽展 奨励賞受賞。1993年 第39回一陽展 奨励賞受賞。2012年 第58回一陽展 会員賞受賞。現在、茨城県美術展覧会及び一陽会会員。
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